透析について

透析について

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腎臓の代りに血液をきれいにする治療法で、血液透析と腹膜透析に分けられます。透析は拡散と限外濾過(腹膜透析では浸透圧)の原理を用いる治療法で、次の働きをします。

■体にたまった老廃物を除去します。
■余分な水分を除去します。
■酸性に傾いた血液を弱アルカリ性に戻します。
■血液中の電解質を正常な値に戻します。

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腎臓のしくみ

腎臓は糸球体と尿細管と呼ばれる部分からできています。腎臓に入った血液は糸球体でろ過され、尿細管に流されます。 
尿細管はろ過された物質の中から必要なものを回収し、老廃物を尿として排出します。

腎臓の働き

1.尿として老廃物を出します。
血液中の尿素窒素、クレアチニン、尿酸など老廃物をろ過し、余分な水分と共に尿をつくっています。

2.電解質のイオンバランスを保ちます。
1日におよそ150リットルの原尿から体に必要な電解質を99%再吸収し、残り約1%(1.5リットル)を尿として出し、からだの電解質の濃度を一定に保っています。
それによって、細胞内外の水分を一定に保ったり、神経の伝達、筋肉の収縮、止血などに作用しています。

※電解質とは、血液や体液の中に存在するナトリウム・リン・カリウム・カルシウム・塩化物イオン・リン酸イオン・重炭酸イオンなどのこと

3.血圧の調整をします。
腎臓はレニンという酵素を産生しています。
これが血液中のタンパク質と反応して強力な血管収縮作用をもつアンジテンシンIIとなり血圧を上げます。
※レニンの作用によって血圧を上げたり、血液の循環を正常に保とうとする一連の反応をレニン・アンギオテンシン系と呼ぶ

4.エリスロポエチンという造血ホルモンを分泌する
腎臓はエリスロポエチンを分泌し、赤血球を作るよう骨髄に働きかけています。

5.骨の生成に必要な活性型ビタミンDをつくる
骨にカルシウムを沈着させるために必要なビタミンDを活性型ビタミンD3に変える働きをしています。